里山の小さな絵本屋さんのお得情報

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里山の小さな絵本屋さんのお得情報

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里山の小さな絵本屋さんの過去のある一日アンジュール6

2010.01.08  *Edit 

そして、先生は、「四日市のメリーゴーランドという二十年以上前から、同じように田舎(当時田んぼの真中)で、絵本専門店をしている増田と言う男がいるから、その男のところに行きなさい」と親身にアドバイスをくれた。
絵本屋をするために、どうしたらよいか右も左もわからない我々夫婦は、直ぐに増田さんへ電話し、次ぎの土曜日にお伺いした旨を伝えた。増田さんは、「今江先生から事情は聞きました。僕で良かったら、相談に乗りますから、是非いらしてください」と気持良く了承していただいた。
後で、今江先生に聞いたその舞台裏の話だが、今江先生は、増田さんに、「あの夫婦は、僕の話しを聞いて、絵本屋をやりたいと言っているが、経済的に成り立つわけが無いので、散々脅かして、絵本屋の計画を、やめるように仕向けてくれ」
という話しを増田さんにしていたのだった。そうとはしらない我々は、滋賀県から鈴鹿山脈を越えて、四日市のメリーゴーランドへ車で3時間かけて出かけた。
最初に、僕は、自分の絵本屋に対する思いや、地域に対する思いを伝えた。そして、実際の絵本屋をするために、色々と増田さんから教えを請うた。増田さんは、ひとつひとつ言葉を選びながら、最初はじっくりと話を聞きながら答えてくれた。そうしているうちに、自分自身が二十年前に苦労した話しを熱く語ってくれた。そして、最後に、「それでも絵本屋やってみます?」と聞いてくれた。僕らは迷わず「やります。仕入方法から教えてください」とお願いした。増田さんは、半ば根負けしたような感じで「仕入先のリストを書いてくれ」紹介の電話まで入れてくれた。これで、「絵本屋ができる」という喜びで、我々は飛び上がらんばかりだった。そんな我々をみて、「この店で、時間が許す限り、勉強して行きなさい。絵本のプロにならないと、お客様に失礼です。その為には、毎日絵本の勉強をして下さい。毎日、子供達に絵本を読んであげてください。新しい絵本を、自分でも読んで下さい」と増田さんは釘をさした。
この言葉を旨に、夕暮れ迫る四日市を後にした。
十一月末には、改築工事が完了した。わずか六坪のスペースしかない絵本専門店の場所が確保できた。本棚ばかりの本屋にはしたくなった。絵本は、表紙を飾って始めて、その魅力が発揮できる。表紙を見せて飾るスペースを最低100冊確保したい。立ち読み禁止などとケチな事は言わない。じっくりと座って絵本を読んでもらうために、ソファーも置きたい。色々と、アイデアや意見を家内と戦わせながら、最終の内装工事を依頼し、一二月十日に完成した。一方仕入については、一二月始めには、今江祥智先生の推奨する絵本や、クリスマス絵本を中心に200冊程度の発注を行なった。その為に東京の取次店の「鈴木書店」へ現金で仕入にも行った。しかし、何とその鈴木書店が、仕入に行った一週間後に会社更生法を申請して、事実上倒産するという最初の試練が襲ってきた。これで、岩波書店と福音館書店の絵本が手に入らなくなった。福音館と岩波と言えば、子供の本や絵本においては、巨人のような大きな存在の出版社だ。
その二社から商品が入らない。僕は、真剣にこの難局をどうして、乗り越えるか考えた。そして出た結論は、「その二社が入らない事を欠点ではなく、我々の店の特徴としよう」という事だった。六坪のスペースに、精一杯本を並べても、1500冊が限界だ。大手の本屋ならば、必ず置いている福音館と岩波を敢えて外して、もっと小さくてもポリシーのある素晴らしい絵本を出している出版社があるはずという信念を元に、小さな出版社を回った。やはりその通りに、小さな出版社でも「素晴らしい絵本」を沢山出していた。
今江先生からの紹介のBL出版、西村書店、銀河社、セーラー出版、小峰書店、すえもりブックス等の品揃えでは、むしろ大手書店に負けない品揃えになった。しかし、僕の考えに自信が持てるまでは、正式なオープンとはせずに、プレオープンと言う形で密かに一二月二十日オープンした。最初のお客様は、お隣のおばあさんだった。そのおばあさんは遠く離れた四人の孫に、それぞれ絵本を選んで送って欲しいという注文をくれた。夫婦でお孫さんの学年と男女は当然として、性格や好きな遊びまで、根掘り葉掘り、おばあさんに質問した。そして、半日かかりで四冊の絵本を選んで、送る前に、お店でおばあさんに、その四冊の本を読んで確認もとった。精一杯のクリスマスプレゼントのラッピングをして、指定された住所へ送ってあげた。直ぐに、お孫さんから電話を貰ったと喜びの報告を受けた。「正直、鳥肌が立つほど嬉しかった」
それから、おばさんは、毎月の様に、我絵本屋さんで、絵本を買って、お孫さんへ贈っている。yukicasa.jpg
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